こんにちは。
X-TRAIL JOURNEYのワタルです。
エクストレイルを検討していると、「乗り心地が良い」という評価がある一方で、「段差で揺れる」「思ったよりフワフワする」「19インチは硬い」といった声も見かけますよね。
400万円前後から選ぶことになるSUVだけに、買ったあとで「自分が想像していた乗り味と違った」と感じるのは避けたいところです。
特に家族を乗せる機会が多い人なら、運転する本人だけでなく、助手席や後席の快適性も気になると思います。
私はT33型エクストレイルのG e-4ORCEに乗っています。
実際に普段の街乗りから高速道路、旅行まで使ってきた感想を先に言うと、エクストレイルの乗り心地は路面がきれいな場所や高速道路ではかなり快適ですが、低速で荒れた路面や段差を越えたときは揺れの収まりが気になる場面があります。
つまり、「乗り心地が良い」という評価と「少し気になる」という評価は、どちらかが間違っているわけではありません。
走る速度、路面、タイヤサイズ、乗る席、減速のさせ方によって印象が変わる車だと感じています。
この記事では、カタログの言葉だけでは分かりにくいT33型の乗り心地について、私が実際に感じている良いところと気になるところを分けながら解説します。
- T33エクストレイルの乗り心地の実際
- 段差や高速道路で感じる違い
- 18インチと19インチの乗り味の差
- 購入前の試乗で確認したいポイント
エクストレイルの乗り心地を実体験で評価
エクストレイルの乗り心地を一言で表すのは難しいです。
モーター駆動ならではの滑らかさや静粛性は魅力ですが、路面によってはSUVらしい上下動を感じることもあります。
ここでは、私が日常的に乗っていて感じる場面ごとの違いを中心に見ていきます。
購入前に口コミを調べている人は、T33エクストレイルの口コミとオーナー評価もあわせて読むと、私以外の評価と比較しやすいと思います。
結論は路面で評価が変わる
私がT33型に乗っていて最も感じるのは、路面状況によって乗り心地の印象がかなり変わることです。
舗装がきれいな一般道では、車体がスーッと前へ進む感覚があり、余計な振動も少なめ。
e-POWERはエンジンがタイヤを直接駆動する仕組みではなく、走行自体はモーターが担当するため、発進から加速までのつながりが滑らかです。
一方で、補修跡が続く道や少し大きめの段差を越えたときには、入力そのものよりも、そのあとに車体が上下へ動く感じが気になることがあります。
私の場合、「ガツンと硬い」というより、一度動いた車体の揺れがもう少し早く収まってほしいと感じる場面があります。
そのため、短い試乗で道路がきれいな区間だけを走ると「かなり上質」と感じやすい一方、普段使う道が荒れている人は別の印象を持つ可能性があります。
ここで大切なのは、「硬いか柔らかいか」だけで判断しないことです。
乗り心地には、段差を越えた瞬間の衝撃、越えたあとの上下動、カーブでの傾き、減速時の前後の動き、シートから伝わる振動など、いくつもの要素があります。
エクストレイルは減速時やカーブでの姿勢は落ち着いている一方、特定の段差では上下方向の動きを感じることがあるため、人によって評価するポイントが変わります。
たとえば、以前にセダンや背の低いワゴンへ乗っていた人と、ミニバンやSUVから乗り換える人では基準も違います。
口コミを見るときも、単に点数だけを見るより「どんな道を、どの速度で、どの席に乗って評価したのか」まで読むと参考になります。
乗り心地の評価が口コミで分かれる理由は、この場面差が大きいと思っています。
段差では揺れが残ることも
街中でマンホール、橋の継ぎ目、舗装の継ぎ足しなどを越えたとき、タイヤから入った衝撃が一度で消えるというより、車体が少し動いてから落ち着く感覚があります。
もちろん、毎回不快に感じるほどではありません。
小さな凹凸ならうまくいなしてくれますし、ボディが頼りなく震えるような印象もありません。
ただ、段差の形や速度が合わないと「思ったより揺れるな」と感じる瞬間はあります。
私自身、購入前は「e-4ORCEならどんな路面でも常にフラットに走る」というイメージを少し持っていました。
しかし、e-4ORCEが得意なのは前後モーターとブレーキを使った姿勢制御であり、道路から入ってくるすべての衝撃を消してくれるわけではありません。
高速道路は静かで快適
低速域で気になる場面がある一方、高速道路での乗り心地はかなり気に入っています。
速度が上がると車体の落ち着きが増し、一定速度で巡航しているときはとても快適です。
ロードノイズもよく抑えられていて、会話や音楽を邪魔するような音が入り続ける印象はありません。
e-POWERは走行状況に応じて発電用エンジンが動きますが、高速巡航では周囲の走行音と自然になじみ、私の場合はエンジン音がほとんど気にならなくなります。
加速時もモーターがすぐ反応するので、追い越しのために速度を上げる場面で変速ショックのような段付き感がないのは好印象です。
ただし、高速道路でも橋の継ぎ目や大きめのギャップを通過したときには、下から突き上げられる感覚が出ることがあります。

ずっと柔らかい乗り味というより、路面が整っていれば上質、鋭い段差では入力を感じるという印象です。
長距離で助かるのは、直進時に細かな修正を何度も入れなくても落ち着いて走りやすいことです。
運転中の疲れは、シートの硬さだけでなく、音、振動、ハンドル修正の回数、加減速のつながりなどが積み重なって出てきます。
その点では、エクストレイルは高速道路で「余計なことをしなくていい」時間が長く、結果として疲れにくさにつながっていると感じます。
もちろん、長時間運転すれば腰や肩は疲れますし、快適だから休憩が不要という意味ではありません。
2時間前後を目安に休憩を入れながら走るのが前提ですが、それでも目的地に着いたときの疲労感は少ないほうだと思います。
私が下道中心で476km走ったときも、シートを含めた快適性のおかげで想像していたより疲労感は少なく感じました。
長距離での実際の感覚は、エクストレイルで476km走った長距離ドライブ記録でも詳しく紹介しています。
e-4ORCEが減速時の揺れを抑える
エクストレイルの乗り心地を考えるうえで外せないのがe-4ORCEです。
これは単純に「雪道で4輪を駆動するための4WD」ではありません。
前後2基のモーターの駆動力と4輪のブレーキを細かく制御し、発進、加速、旋回、減速などで車体の姿勢を整える仕組みです。
特に減速時は、前輪側だけに減速力を集中させるのではなく、後輪側の回生も使いながら車体が前のめりになる動きを抑えます。
日産公式のe-4ORCE解説でも、減速時の前後の揺れを抑え、乗員の快適性につなげる考え方が説明されています。
ただし、先ほど触れた段差通過後の上下動とは別の話です。
e-4ORCEで減速時の前後揺れを抑えられても、路面からの入力による上下動まで完全になくなるわけではありません。
ここを分けて考えると、口コミの評価が分かれる理由が理解しやすくなります。
静粛性は速度域で印象が違う
T33型の快適性で私が高く評価しているのが静粛性です。
特にある程度の速度で走っているときは、ロードノイズや風切り音が抑えられ、SUVとしてかなり落ち着いた車内だと感じます。
一方、低速域では発電用エンジンの存在を意識することがあります。
バッテリー残量や走行状況によってエンジンが始動すると、「今エンジンがかかったな」と音や振動で分かる場面があります。
モーターだけで静かに走っていた直後にエンジンが始動すると、絶対的な音量が大きいわけではなくても、その変化が目立つんですよね。
逆に速度が上がると走行音にまぎれるため、エンジンの存在感はかなり薄くなります。
だから、静粛性を試乗で確認するときは、一定速度で流すだけでなく、住宅街のような低速域、停止からの発進、ゆるい登り坂なども試すのがおすすめです。
シートと内装の快適性も高い


乗り心地はサスペンションだけで決まりません。
シートの座り心地、体に触れる部分の素材、車内の静かさまで含めて、長時間乗ったときの快適性が決まると思っています。
私が乗っているエクストレイルは、シートにしっかり厚みがあり、柔らかすぎて腰が沈み込む感じもありません。
スポーツカーのように体を強く固定するタイプではありませんが、長時間座っていても体の一部だけに圧が集中しにくい印象です。
また、肘が触れやすいドア側やセンターコンソール周辺にはソフトな素材が使われており、運転中に自然に体が触れる場所の感触も良好です。
段差を越えた瞬間だけを切り取ると気になる場面はあるものの、数時間移動したときの総合的な快適性は高いと感じています。
後席では運転操作を予測できないぶん、前席とは違う感想になりやすいです。
運転席では気にならない小さな前後動でも、後席でスマートフォンを見ている人には負担になることがあります。
現行モデルの価格やグレード、装備までまとめて確認したい人は、新型エクストレイルの価格・内装・燃費・サイズ解説も参考にしてください。
乗り心地だけでなく、どの仕様を選ぶかまで考えやすくなります。
エクストレイルの乗り心地を良くする選び方
乗り心地が気になるからといって、すぐにサスペンション交換など大きな変更を考える必要はありません。
タイヤサイズ、空気圧、減速のさせ方、試乗時の確認方法だけでも、自分に合う仕様か判断しやすくなります。
ここからは、私自身が19インチと18インチを使って感じた違いも含め、購入前後に確認したいポイントを紹介します。
18インチで当たりが柔らかくなる


私のエクストレイルは普段19インチを履いていますが、冬用タイヤを用意するときに試しに18インチへ変更しました。
その結果、段差を越えたときの当たりは多少やわらかくなったと感じています。
劇的に別の車になるほどではありませんが、細かな凹凸に対する角が少し丸くなったような感覚です。
T33型では235/60R18と235/55R19というタイヤサイズが使われています。
18インチのほうがタイヤ側面に厚みを持たせやすいため、路面からの入力をタイヤで受け止める余地が増えます。
私の比較も完全に同条件ではないため、あくまで実車で感じた変化として受け取ってください。
また、タイヤの側面が厚くなると、段差の角を丸めやすくなる一方で、ハンドルを切ったときの反応や見た目の印象も変わります。
19インチのほうが好みに合う人も当然います。
乗り心地だけを追いかけてサイズを決めるのではなく、普段の速度域、雪道を走る頻度、交換費用、見た目まで含めて選ぶのが現実的です。
私の場合は「冬用を18インチにして試す」という形だったので、結果的に季節ごとに乗り味の違いも確認できました。
もし購入前に迷っているなら、販売店に18インチ装着車と19インチ装着車があるか聞いてみるのも一つの方法です。
18インチを検討しやすい人
見た目の大径感より、街中の段差での当たりやタイヤ交換費用を重視する人には検討する価値があります。
一方、19インチの見た目や操舵感が気に入っているなら、まずはタイヤの状態や空気圧を確認してから考えても遅くありません
空気圧とタイヤ銘柄も確認
乗り心地が気になったとき、意外と見落としやすいのがタイヤの空気圧です。
空気圧が適正範囲から外れていると、段差の当たり方だけでなく、操縦安定性、偏摩耗、燃費にも影響します。
だからといって、乗り心地を柔らかくする目的で自己判断で大きく空気圧を下げるのはおすすめしません。
エクストレイルの指定空気圧は仕様やタイヤによって確認が必要なので、日産公式のタイヤサイズ・空気圧情報や運転席ドア開口部の表示を確認してください。
タイヤ交換を考える場合も、静粛性を重視したタイヤ、雨天性能を重視したタイヤ、摩耗しにくさを重視したタイヤなど性格はさまざまです。
単純に「高いタイヤなら乗り心地が良い」とは限りません。
e-Pedal Stepは慣れが必要
エクストレイルには、アクセルペダルの戻し方で減速を調整しやすいe-Pedal Stepがあります。
慣れると市街地でブレーキへ踏み替える回数を減らせるので便利ですが、最初は減速感に戸惑う人もいると思います。
私も最初のころは、アクセルを戻したときに思っていたより減速する感覚に慣れませんでした。
特にアクセルを急に戻すと、運転している本人は次の動きを予測できていても、同乗者は体を前後に動かされやすくなります。
「エクストレイルは酔いやすい」と感じる場合、サスペンションだけではなく、アクセルの戻し方が影響している可能性もあります。
アクセルを一気に離すのではなく、減速したい位置に合わせて少しずつ戻すと、かなり自然につながります。
なお、e-Pedal Stepはアクセル操作だけで速度調整しやすい機能ですが、停止時はブレーキ操作が必要です。機能の特性を理解したうえで使うことが大切です。
◆ワタルのワンポイントアドバイス
回生ブレーキの調整は運転モードを変えることで可能です。
私は一般道の走行ではエコモードを使っています。
これは燃費のためではなく、回生ブレーキの利き方が丁度良かったからです。
e-Pedalでは減速感が強く、ノーマルモードではあまり減速しないのでブレーキ操作が必要になります。
エコモードはこの中間ぐらいで、e-Pedalほど減速感は感じませんが、余裕を持った状態ならブレーキを踏まずに減速できるのです。



試乗する際は運転モードを切り替え、それぞれの違いも確認するのを忘れずに!
試乗は低速と後席も確認
乗り心地を重視してエクストレイルを選ぶなら、試乗では「加速が速い」「静か」という分かりやすい部分だけでなく、日常で何度も経験する場面を確認しておきたいです。
| 確認する場面 | チェックしたいこと |
| 低速の荒れた路面 | 細かな凹凸をどの程度拾うか |
| マンホールや段差 | 衝撃の大きさと揺れの収まり方 |
| 40〜60km前後 | 上下動やロードノイズが気にならないか |
| 減速と停止 | e-Pedal Stepやブレーキの減速感が自然か |
| 後席 | 頭の揺れやシートの座り心地 |
| 高速道路 | 継ぎ目の突き上げと巡航時の静かさ |
特に家族で使うなら、可能であれば運転席だけでなく後席にも座ってみてください。
運転者はハンドルやペダル操作のタイミングが分かっているため、同乗者より揺れを予測しやすいからです。
中古車を検討する場合は、同じT33型でも装着タイヤや摩耗状態によって印象が変わります。
試乗車と購入候補車が同じグレードでも、タイヤが違えば乗り味まで同じとは限りません。
特に中古車では、前オーナーがタイヤを交換していることもあります。
純正と同じサイズでも、静粛性重視の銘柄とスポーティーな銘柄では感触が変わりますし、残り溝が少ないタイヤや偏摩耗したタイヤでは、本来の乗り味を判断しにくくなります。
試乗前に4本の銘柄がそろっているか、ひび割れや偏摩耗がないかも見ておくと安心です。
また、販売店の展示車は空気圧が高めになっている場合もあるため、違和感があるときは指定値かどうか確認してもらいましょう。
乗り心地の好みと車両状態の問題を混同しないことが大切です。
また、明らかに片側だけ大きく揺れる、異音がする、ハンドルが取られるなど、単なる「好み」の範囲を超える違和感がある場合は、販売店で車両状態を確認してもらいましょう。
エクストレイルの乗り心地FAQ
エクストレイルの乗り心地まとめ
エクストレイルの乗り心地について、私の結論は「長距離やきれいな路面ではとても快適。ただし、低速の段差では好みが分かれる」です。
高速道路では静粛性が高く、モーター駆動の滑らかさもあって、移動そのものがかなり楽に感じます。
e-4ORCEによる減速時の姿勢制御も、日常の信号や渋滞でメリットを感じやすい部分です。
一方、荒れた路面や段差では上下動が残ることがあり、私のG e-4ORCEでは19インチから18インチへ替えた際に当たりが多少やわらかくなりました。
乗り心地を最優先するなら、ホイールの見た目だけで決めず、18インチと19インチの両方を試せると理想的です。
また、e-Pedal Stepは便利ですが、急にアクセルを戻すと同乗者には減速が大きく感じられることがあります。
車そのものだけでなく、運転の仕方でも快適性は変わります。
購入前に確認したいこと
- 低速の段差で揺れの収まりが気にならないか
- 18インチと19インチのどちらが好みに合うか
- 後席でも快適に感じられるか
- e-Pedal Stepの減速感が自分に合うか
- 高速巡航時の静粛性をどう感じるか
乗り心地は数字だけでは判断しにくい部分です。
だからこそ、「評判が良いから大丈夫」「悪い口コミがあるからやめる」と決めるのではなく、あなたが普段走る道に近い条件で確かめてみてください。
私自身は気になる場面も理解したうえで、エクストレイルの静かさ、長距離での疲れにくさ、e-4ORCEの安定感を含めた総合的な快適性には満足しています。
購入候補に入っているなら、ぜひ運転席だけでなく後席にも座り、自分と家族に合う乗り味か確かめてみてください。








